使い捨てカイロはなぜ温かくなるか

私は、100円均一(8個入り)の安いカイロを使っています。

十五年前までは、平べったいステンレスの容器に輝発油を入れて使う白金カイロが全盛でした。それが今や、影も形もありません。

便利で長持ちする使い捨てカイロが、格安で出回ったためです。

この使い捨てカイロは、鉄がさびるときに出す酸化熱を利用したもの。

鉄が自然にさびるときは非常にゆっくりなので、熱を感じることはありませんが、さびるスピードを速める工夫をしたことで、熱を出す商品が生まれたというわけです。

中袋に入っているのは、鉄の粉、食塩水をしみこませた石の粉、活性炭、木の粉など。中袋は、たくさん孔のあいた不織布でできていて、外袋を破ると空気が入り、鉄の粉が空気中の酸素と結合して、さびが始まります。

食塩水は反応を進めるために働き、活性炭は空気中の酸素を吸い取って、袋のなかの酸素の濃度を高める働きをしています。

また、木粉は、保水剤の役目と、鉄粉がべとつくのを防ぐ役目。

こうしたこと全てが、さびるスピードを速める工夫というわけなのですが、忘れてならないのは鉄を粉にしたこと。

小さい粒にするほど、酸素に触れる面積は格段に大きくなるからです。

さらに、もむことで成分が 一気に混ざり、さびるスピードもグンと速まるという仕組み。なにもかも無駄がありません。

なお、途中で止めたいときは、ビニール袋などに入れて空気に触れさせないようにすればいいのです。

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