車を運転中スコールのような雨にあうと、 いくらワイパーをきかしてもなにも見えず、事故を起こさないのが不思議なくらい。
その雨といったら、量もさることながら、粒の大きさといい、窓にたたきつける強さといい並大抵ではありません。
ちなみに、ドシャ降りの雨の直径は五ミリ。そのスピードは秒速九〇七センチ、つまり、時速に直すと三二·六キロにもなります。
雨の速度は雨粒によってもちがい、大きくなるほど速くなります。直径O·四ミリの小雨なら秒速一六二センチ、直径O·八ミリの並雨の場合は秒速三二七センチ。
雨の速度は、雨がどのくらいの高さから落ちてくるかによるわけですが、これは気温の分布に関係していて、冬なら地上約二〇○○メートル、夏なら五O○○メートル上空から落下してきます。夏、雷とともに降ってくるドシャ降りが、一番高いところから落ちてくるというわけです。