使い捨てのはしりともいえる使い捨てライター。
中の構造がよく分かる使い捨てライターですが、まん中の仕切りがなんのためにあるのかは意外に知られていません。
これは、温度が上がって中のガスが影張してもケースが爆発しないように、ケースの強度を補強するためのものなのです。
ライターの安全性
ライターの対人保証貴任保険
使い捨てライターの裏に「対人保証貴任保険付」というラベルが貼ってありますが、これはやけどなどの事故が起きた場合に、ライターの故障だと認定されると、一人最高二千万円までの保険金がおりるというものです。
ライターの安全を守るJSACAの検査
一般社団法人日本喫煙具協会
社団法人日本喫煙具協会は、昭和51年に設立された喫煙具に関係する企業が集まった業界団体で、喫煙具のメーカー、流通業者、輸出入業者など、78社(平成23年7月1日現在)が加盟しています。
型式確認検査の適合モデル製品には「型式確認適合品」の表示が付けられます。

型式確認適合品の主な検査項目
- 炎の高さテスト 炎の高さが安全な範囲に調整できること
- 炎の消火テスト 炎が完全に消火すること
- 耐落下性テスト 1.5mの高さから3回落下させてもガス漏れなどがないこと
- 耐熱性テスト 65℃の温度環境に4時間置いてもガス漏れなどがないこと
- 燃料適性テスト 40℃の温度環境に28日間置いてもガス漏れなどがないこと
- 耐内圧性テスト 55℃における蒸気圧の2倍の内部圧に耐えられること
- 耐燃焼性テスト 部品が燃えたり変形しないこと
PL保険付
平成23年9月27日に消費生活用製品安全法に基づくライターの販売規制が完全実施され、特別特定製品に指定されたディスポーザブルライター等の規制対象ライターは、 国が定めた「PSCマーク」が付いたものでなければ販売することができなくなりました。

PSCマークが付いていない使い捨てライターは、安全性が確保されていない可能性があります。
PSCマークが付いていない使い捨てライターは訳ありだと思います。
ただ、PSCマークがあるからといっても、ライター使用による事故が発生しないとは限りません。
特に子どもが使用しないように使い捨てライターの管理は必要です。