ドライアイスは二酸化炭素
二酸化炭素を固めて個体にしたのがドライアイスですから、ドライアイスは二酸化炭素の塊です。
物を冷やすときによくドライアイスが使用されていますが、あまりの冷たさなのか、ドライアイスからは白い煙がでているのを見かけますね。
この白い煙を吸っていると、酸欠になって中毒にならないか心配になります。
しかし、心配することなかれ。
ドライアイスからでている白い煙は吸っても害はありません。
実は白い煙は、二酸化炭素ではなく、水蒸気だからです。
つまり水が気体になったものが白い煙の正体だと言うわけですね。
ドライアイスの周辺の空気が急激に冷やされて、空気中の水蒸気が目でみえるようになっているのです。
あのドライアイスからでている白い煙は、ただの冷えた空気です。二酸化炭素の塊ではありません。
白い煙は、冷たい空気なので、吸っても大丈夫です。
危険なドライアイス
実際のドライアイスは炭酸ガスでできた氷で、その温度はなんとマイナス78.5度といわれています。
普通の氷と比べた場合、その冷たさは異常です。
ドライアイスは、冷たいから利用価値があるのですから当然です。
ドライアイスを素手で触ることは絶対にやめましょう。
こちらは危険です。
そして、念のために書いておきますが、ドライアイスが気化した物質は二酸化炭素です(透明で白く見えるとは限らない)から、二酸化炭素を吸う事は危険です。
窒息する可能性があります。
いくら白い煙が安全だからといっても、周辺には二酸化炭素が発生しているわけですから、限度を超えて吸うことは、危険です。